「緊急カード」の使い方

 

9月1日の防災の日に向けて

 

疾患を持つ方が災害などに遭った時、
どう対応してほしいかなど、
必要なことを記入するために「緊急カード」のようなものを作ることをお勧めしています。

どのようなものを作るかはそれぞれでいいと思います。

個人情報などを書くというよりは、
疾患名とともに

・座らせてほしい

・横にならせてほしい

・水を飲ませてほしい

・薬はここに入っています

・アレルギーがあります

などという非常時には言葉で言いにくいことを
箇条書きにして、
お財布などに入れておきましょう。


他のカードよりも少し一部分飛び出したような細工にして

目立つ色彩にしておくと見つけていただきやすいかもしれません。

災害があったとき、
体調が悪くなったときに救護の方がわかりやすいようにという配慮です。

 

災害の際は疾患のある皆さんだって
他の方を助けることもあるでしょう。
でもまずは自分の身の安全、体調管理が優先です。
そうしなければほかの方の助けにはなりません。

早めに少し休ませていただくことによって

あとで動きやすくなるのなら

そのくらいのお願いは良いと思います。

 

この疾患の患者さんのタイプとしては

災害の際、救護者の方に

「この子はいったい何の病気なのかしら?」
とあれこれ考える時間を取っていただくのが申し訳ないと思うタイプが多いのではないかと思うので
あえてこういう準備をしておくといいのかなと思います。
きっと皆さんそういう災害の時は

「もっと重症な方を助けてあげて」

と思うでしょう。
でもこの病気は見た目にはわからないのは

そういうときも同じなのです。
だからこの「緊急カード」は自分の「何かしてほしいこと」のために持つということではなく、
自分の持病について記載しておくことは

円滑に救助活動を行える手助けになります。

周りへの配慮のためにも持っていてほしいと思っています。

 

※ これは個人の意見です。

 


防災の日に向けて
自分のできること、
自分をまず守ることを考えて準備しましょう。