睡眠について

 

起立性調節障害の患者さん、体位性頻脈症候群の患者さんの多くが
睡眠について悩まれています。

 

「睡眠の問題」については今は年齢を問わず、

どんな方でも多少はあるのではないでしょうか?

 

一般的に、お仕事をされている方は残業などで遅くなったり、
遅い時間に食事をされたりして寝る時間も遅くなり、
朝、なかなか起きれなくなるということは多いと思います。

お子さんの「睡眠の問題」の場合も

現代はご両親共にお仕事をされているのが当たり前で、
夕飯はどうしても遅くなります。
9時を過ぎてもスーパーで買い物をされているお母さんをお見掛けします。
「この時間から夕食を作るのかな」と思います。
お子さんはというと、塾やお稽古事で帰宅も遅いため

遅い食事でも十分間に合うことが多い。

そんな風に時代は変わっても「必要な睡眠時間」は以前と変わりはないはずです。

そもそも、必要な睡眠時間というのは遺伝的なことが多いそうで
8時間、9時間たっぷり寝なければ体調が良くないという親御さんのお子さんも

睡眠時間が減ると調子がよくないということがあるようです。
大人の場合は平日の睡眠不足を休日に挽回するということもできなくはないですが、
本来は平日も休日も同じサイクルで生活したほうがリズムが乱れることはないようです。

今、特に問題なのは睡眠をなんとかしようとするための方法についてです。

大人の場合、お仕事で仕方がないという場合には睡眠導入剤や睡眠サプリなどを使う方もいらっしゃると思います。
お子さんの場合はどうでしょうか?
睡眠導入剤や睡眠サプリを使ってでも眠らなければならない「何か」は本当に必要でしょうか?
遅くまでの塾やお稽古事、遅くまでのゲームや友達とのやり取り・・・。
そのようなことのために何かのお薬を使うことはお勧めしていません。

小中高生が8時間眠るためには

7時に起きるには11時に、
6時に起きるには10時には眠っていなければなりません。

眠るためにはその時間の1時間前には入浴や明日の準備など「眠る準備」を始めなければなりません。

それらができなくて、朝起きれないと言っているのであれば
まずは生活リズムの改善からです。

医師に相談しても「生活リズムの改善」と言われるのではないでしょうか?

小中高生から多くのサプリを飲まれていると
それらに含まれるほかの物質も毎日摂取することになります。
それが大人の場合と比べて30年分多く摂取することになるのですから
身体に良さそうではありません。

どうしても使わなければならない場合でも

そのようなことを頭の片隅に置いて
短期間の服用で済むように
他の改善点を探してみてください。

安易に手軽な薬に頼ることのないよう気を付けたいですね。

 

※ これは個人の意見です。